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声優の専門学校とはどういう学校かメリットなどを解説

投稿日:2019年4月8日 更新日:

近年の声優はアニメやゲームのキャラクターの声という役割のみをこなすだけでなく舞台やコンサートにも活躍の場を広げており、声優に対する社会全体の認知度も上がっています。

しかし、実際に声優になるためにはどのような過程をたどるのか分からないという方も多いです。

この記事では、声優になるためのルートの一つである「声優専門学校」について紹介します。

声優の専門学校とは

教室

声優の専門学校とは声優になりたい人向けの専門学校で、声優になるための基本的な技術から、そうなった後のマナーや礼儀まで幅広く学べることが特徴です。

声優になるためのスキルなどを学べる場としては、声優専門学校の他に声優スクールや声優養成所がありますが、細かな部分で声優専門学校とは異なっています。

声優専門学校は学校教育法などが定める専修学校に含まれており、それゆえのメリット、及びデメリットがあります。

現在のところ色々な地域に存在していますが、それぞれの学校はコースや費用の面で違っています。

声優専門学校と声優スクール・声優プロダクションの違い

4本のマイク

声優専門学校と声優スクール・声優プロダクションの違いとしては、運営している母体の種類が異なることがまず挙げられます。

声優の専門学校は、学校教育法などに従って学校法人により運営されています。

一方で、声優スクールの運営母体は主に民間企業、声優養成所の場合は声優プロダクションです。

声優志望者のための機関という点ではこの3種類の組織は同じだと言えますが、その区分が違うことによる現実的な相違点もあります。

例えば、声優専門学校の場合年間の授業時間が800時間以上必要ですが、声優スクールや声優養成所にはそのような条件は課されません。

また、声優専門学校の生徒は学生であるため電車の定期券の学割などを利用できますが、その他の機関では生徒は学割の対象にならないという点でも違います。

ポイント

  • 声優専門学校の年間授業時間は、800時間以上と規定されている。
  • 声優スクールや声優養成所は、授業時間の規定はない。

声優専門学校に入るメリット・デメリット

声優専門学校に入るメリットは、声優に関する全般のことを総合的に学べることです。

これは単に声優として仕事をする際の技術を獲得できるということだけを指すのではなく、声優を目指す上でのマナーや実際に声優を職業とした場合の礼儀作法なども含みます。

声優になってみたいけれど具体的にはどうすればいいのかわからない、あるいは将来のキャリアを明確には考えていないという方は、声優専門学校に通うメリットがあるでしょう。

声優専門学校にはメリットがある一方で、デメリットも存在します。デメリットはいくつか考えられますが、そのうちの一番のものは学費が結構かかることだと言っても過言ではありません。多くの声優専門学校において年間100万円から150万円ほどの費用が必要です。

声優の養成所の場合は10万円から60万円ほどであることを考えると、声優専門学校進学はコストが高い選択だと言えます。

声優専門学校に入るために必要なこと

声優専門学校に入るために何か特別な資格や経歴が必要だというわけではありません。

入学するための条件や必要書類など

声優専門学校は文科省の定めるところの専修学校に含まれるため、基本的には高校を卒業した、あるいは高校卒業と同程度以上の学力がある18歳以上の人しか入学できません。

その条件のもとに、学校ごとに入学者の選考が行われます。

ただし、現在のところ多くの声優専門学校は学力による選考は行っておらず、面接選考と願書などの書類選考が中心です。

代表的な声優専門学校の一覧

学校の校舎

声優専門学校の一覧の中から、代表的なものを紹介します。東京には東京声優アカデミー東京アナウンス学院日本工学院専門学校などの声優専門学校があります。

大阪にも声優専門学校が複数あり、代表的なものは大阪アニメーションカレッジ専門学校ビジュアルアーツ専門学校などです。

その他にも名古屋ビジュアルアーツ神戸電子専門学校といった声優専門学校があります。

声優専門学校の特徴

学校によって差はありますが、現役の声優や演出家などが講師を担当する場合があることは声優専門学校の特徴の一つです。

例えば東京アニメーター学院専門学校では津田匠子氏が、東京アニメ・声優専門学校では柴田秀勝氏が声優コースの講師を担当しています。

声優専門学校ごとの違い

「声優養成科」や「声優・演劇科」など、専門学校ごとに声優について学べるコースの名称は異なっています。

学費も学校ごとに異なっていて、例えば、日本工学院の1年次の学費は1,415,690円ですが、東京声優アカデミーの場合1,170,000円です。

修業年数は多くの声優専門学校において2年ですが、東京アニメーションカレッジ専門学校のように3年のところもあります。

なお、どの学校でも年齢制限は基本的にありません。

声優専門学校内でのオーディション

声優専門学校によっては独自の学内オーディションを開催しています。

70社以上のプロダクションが参加する東京アニメーションカレッジ専門学校の校内オーディションや、ESPアニメーション声優専門学校の「一日一社」オーディションなどがあります。

声優専門学校出身の声優、及びその所属プロダクションの一例

マイクの前に立つ人

声優専門学校出身の声優は数多く存在します。

例を挙げると、所属プロダクションがマウスプロモーションで『ばらかもん』の山村美和役などを演じた古木のぞみ氏はESPアニメーション声優専門学校を卒業しています。

また、『とある魔術の禁書目録』白井黒子役などの新井里美氏(新井声作所所属)『ストライクウィッチーズ』エイラ・イルマタル・ユーティライネン役などの大橋歩夕氏(マウスプロモーション所属)は東京アナウンス学院出身です。

まとめ

声優専門学校に通うのも声優になるための一つの手段です。

声優の専門学校では声優としての基礎スキルから実際に声優として仕事をする際の礼儀作法まで幅広く学ぶことができます

ただし、学費が高いといったデメリットも声優専門学校には存在するので、自分の状況にあった選択をすることが一番良い方法です。

声優になろうかと考えているものの、まだ声優について詳しく知らないという方は声優専門学校や声優養成所、声優スクールの資料を請求して学費はもちろん、カリキュラムや実績などを参考にすると良いでしょう。

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