声優へのあこがれを持つ人の多くは、声優養成所に通い夢を追いかけることになるでしょう。
しかし、声優として活躍すること以前に声優養成所に入ることもなかなか難しいものです。
そこで今回は、声優養成所の倍率などから、どんな声優事務所を選べばいいのかという事についてみていきます。声優になりたい方は参考にしてみてください。
目次
声優になれるのは150人に1人!声優業界をちゃんと知ろう。
まず、声優になりたいと思っているのであれば声優業界について真剣に学ぶ必要があります。
ただ何となく声優になりたいと思っているだけでは、声優業界という厳しい世界で生き残っていくことはできません。
それ以前に声優養成所に入る事すらできないでしょう。そのため、声優業界について知ることは非常に重要なのです。
声優養成所の多くは、自分たちの養成所を卒業した有名人を紹介しています。
声優になりたいと考えている多くの方は、声優養成所を選ぶ際にどの声優が出ているのかをチェックするでしょう。
しかし、これは意外と大きな落とし穴です。
実は、声優養成所から出ている有名声優の多くは、もともと劇団などで活動しており、声優養成所側からスカウトをされたというケースが多いです。
つまり、もともと才能と実績をある程度持っている人を所属させて世に送り出したという事です。
そのため、何の実績もない一般人は声優養成所に通っても成功する可能性はかなり低いです。
ちなみに、声優養成所を卒業して事務所に所属できるのはせいぜい1人か2人程度だという事もまた事実です。
さらに、1年目はレッスンを受けることができても実力がなければ2年目以降のレッスンを受けることはできません。
こうした厳しさが声優業界にあるという事をまずは知りましょう。
このことは、人気声優の関智一さんの著書である『声優に死す 後悔しない声優の目指し方』に詳しく書かれています。
声優になるには、沢山の「倍率」が立ちはだかる。
声優養成所には様々な倍率という壁が立ちはだかります。
それは、入学時にのみ乗り越えればいいものではありません。
ここでは、有名声優である水樹奈々さんが所属しているシグマ・セブンを例として見ていきます。
まず、シグマ・セブンの養成所に入るためには入学試験を受けることになります。この入学試験は毎年300人ほどが受験をします。
そして、合格して養成所に入ることができるのは75人ほどで約4割です。
しかし、この段階では何となく試験を受けに来ている人や、記念に受けに来ている人もいるので、まじめに準備をすれば入ることはできるでしょう。
養成所に入ったらレッスンを受けるのですが、しばらくたつと「基礎科」から「専科」への進級試験を受けることになります。
基礎科は3クラスあるのに対し、専科は1クラスしかないので、倍率は約3倍です。
そして、この進級こそがかなりの難所となってきます。ここで試験を受けるのは入学試験を乗り越えた実力者ばかりだからです。
ちなみに、進級した後もレッスンを受け、事務所預かりという形になれるのは毎年数人です。
倍率で表すと30倍から50倍ほどになります。しかし、預かりというのは仮所属のようなものですので、正式な所属ではありません。
最終的に事務所に所属できるのはほんの一握りです。場合によっては本所属できる人がいない年というのもあります。
このように、声優養成所に入り声優になるためにはいくつもの厳しい壁を乗り越える必要があります。
「大変」で終わらせず、声優を目指す道筋を調べよう。
こうしてみていくと、声優になるのは非常に大変だという事がわかります。
しかし、大変だからという理由で自分の夢をあきらめてしまうのはもったいないことです。
そのため、まずはどうしたら声優になれるのかという具体的な道筋を調べることが重要です。
ただぼんやりと声優になりたい、と思って声優養成所を目指すよりも、こうしたら声優になれる可能性があるという具体的な道筋がわかっていれば、より声優になれる可能性のある選択肢を選ぶことができるようになります。
例えば声優養成所のそれぞれの倍率を把握していれば、より倍率の少ない場所に行き、声優になれる可能性を高めることができるでしょう。
気になる声優養成所の倍率は?
声優養成所を倍率で見ていくと、俳協ボイスアクターズスタジオ、81ACTOR'S STUDIO1は、85から90倍、日本ナレーション演技研究会は90から95倍、インターナショナルメディア学院、松濤アクターズギムナジウムは95倍となっています。
俳協ボイスアクターズスタジオ
俳協ボイスアクターズスタジオですが、この養成所は劇団俳協が運営している声優養成所です。
母体は東京都から認可を受けている国内唯一の法人団体なので、安心して通う事ができます。
また、声優だけでなく、俳優や舞台俳優としてのデビューもできるので、活躍の幅を広げることが可能です。
81ACTOR'S STUDIO
81ACTOR'S STUDIOは、積極的に生徒の募集を行っているので比較的入りやすい声優養成所となっています。
在学中でもデビューが可能なので、努力して才能が開花すれば早い段階でプロの成果で活躍することができます。
声楽以外のカリキュラムもあるので、声の演技だけでなく、ダンスなどの近年の声優に欠かせない要素を学ぶことができるのもポイントです。
インターナショナル・メディア学院
インターナショナル・メディア学院は、堀川りょうさんが学院長を務める声優養成所です。
学院長が超一流の声優なので、声優になるためのノウハウをたくさん学ぶことができます。
また様々な事業を同時展開しているので、デビューの可能性はかなり高いです。
そして松濤アクターズギムナジウムはほかの声優事務所よりもできたのが遅いので、生徒の募集をより積極的に行っていることで有名です。
とはいっても、カリキュラムがほかの声優養成所に劣っているという事はありません。
日本ナレーション演技研究所
数ある声優養成所の中でも、日本ナレーション演技研究所は特におすすめです。
倍率は低くありませんが、全国に13もの拠点を構えているので、地方の人でも比較的通いやすいです。
また、カリキュラムは自分の日程に合わせて組めるので、働きながらや学校に通いながら声優になるための勉強をすることが可能です。
そして、クラスが自分の実力に合わせてステップアップしていくというのも日ナレの特徴です。
自分の実力が伸びれば伸びるほど上のクラスで学ぶことができるため、高いモチベーションを保つことができます。
さらに、アイムエンタープライズやアーツビジョンなどの有名事務所のオーディションを受けることができるため、事務所所属の声優になれる可能性が高いです。
将来声優として活躍したいのであればどこかの事務所に所属することはほぼ必須です。
そのため、事務所に所属できる可能性が高いというのは声優事務所を選ぶうえで最も重視しなければならないポイントとなるでしょう。
日ナレはその点をクリアしているからこそ、おすすめの声優養成所という事ができます。
もやもやする前にまずは行動!
声優になるのは非常に難しいことですが、何もせずにただ考えているだけでは声優になれる可能性は0パーセントです。
まずは行動を起こさないことには何も始まりません。どこの声優事務所に行くのか悩む前に日ナレの資料請求をしてみましょう。
そうすることで、声優になるという道筋がより具体的に見えてきます。悩む前に行動をするというのは非常に大事なことです。