日本では様々な種類のアニメの誕生に伴い、声優の人気が高まっています。
声優を目指して専門学校に通う生徒の数も増え、さらに注目を集めているのです。
ですが専門学校に通うことで発生するリスクもあり、専門学校を卒業しても声優にはなれないと言われてしまうこともあります。
そこで声優を目指す人たちが通う、声優の学校の闇について解説します。
目次
声優専門学校が闇といわれる理由
専門学校後は養成所
専門学校を卒業したからと言ってすぐにプロダクションに所属し、プロの声優として活躍することが出来る人はごくわずかです。
専門学校を卒業するときには学校側から色々なオーディションの紹介があり、声優事務所へ入るための試験が行われます。
声優事務所は約200社あるとされていますが、ほとんどの事務所は自社の養成学校を持っています。
養成所に所属している生徒たちはそのオーディションの対策やオーディションに向けたレッスンを受けているので、合格率も高くなります。
残りの枠をかけて、専門学校生が争うことになるのです。僅かな枠にも引っ掛からなかった人たちはさらに技術を磨くために、養成所に通うことになります。
費用が掛かる
声優の専門学校に通うために必要なお金は専門学校の種類やカリキュラム、コースなどによって様々ですが、2年制の専門学校だと1年間で150万円前後です。
入学初年度には入学金も必要なので、それ以上の値段になることも珍しくないのです。
また学費だけでなく生活費や交通費も必要となり、プロを本格的に目指すのならオーディション費用などもかかります。
他の専門学生ではあまり必要のない練習のための場所代や、オーディション用のボイスサンプルの録音の費用もプラスされます。
専門学校卒業後の末路とは
専門学校卒業後の末路は人それぞれです。
養成所に入所する人やプロとして活動する人、就職して一般企業に務めるケースがあります。
養成所へ入所
専門学校を卒業してもプロダクションに所属出来なかったら、養成所に通うことになります。
より深い知識を学び、養成所からプロダクション所属を目指します。毎日のように行われるオーディションに挑み、合格を勝ち取るとデビューです。
事務所に所属、フリーランス活動
卒業するときに行われるプロダクションのオーディションに合格した場合は、事務所に所属して活動開始となります。
個人的に事務所を立ち上げたり、自分で営業活動をして活動するとフリーランスとなります。
一般企業へ就職
声優を諦めて、卒業後は一般企業に就職する人もいます。在学中から就職活動を始め、卒業と同時に働き始めるのです。
専門学校で学んだ知識を活かしてアニメーション会社に就職するという未来もあります。
卒業後の進路まで考えよう
学校を選ぶということは、自分の人生を決めることに繋がります。
人生を左右することなので、慎重に選ぶことが重要です。
自分に合った学校の選び方やポイント
選ぶポイントは、どんなことが学べるのか調べることです。
基礎をしっかり学ぶことが出来るのか、より実践的な技術を教えてくれるのかチェックします。
基礎を学びたいのならアクセントや発声といった基礎練習を多く取り入れているところ、実践的なことをしたいのならマイク前での演技やナレーションが学べる学校を選択します。
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おすすめ専門学校または養成所
専門学校でおすすめなのは「アミューズメントメディア専門学校」です。
この専門学校では年1回声優の所属オーディションが開催され、約70社が参加します。
専門学校で行われるオーディションでは最大規模で、デビューのチャンスが広がります。
卒業後のバックアップもあり、仕事の紹介やスキルアップのサポートもしてくれるのは大きな特徴です。
養成所は「日本ナレーション演技研究所」です。
週1回3時間だけ授業があり、学校や会社に通いながらでも続けられるのがメリットです。
実力がある生徒だけでなく、伸びしろがある初心者の才能を見出してくれます。だれもが知っている有名な声優を数多く輩出しています。
まとめ
どんな道を選んでも自分次第
専門学校に通うのが正解なのか、養成所に通うのが正解なのか、はっきりとした答えはありません。
どんな環境に身を置くことになっても、声優になりたいという意思が何よりも大切です。
まずは自分の目標をしっかり定めて、どんな声優になりたいのか、どのようなことを学びたいのか考えてから進路や通う学校を選ぶようにしましょう。