これから声優になりたいと考えている人のなかには、自宅で簡単にできる発声練習の方法が知りたい人もいるでしょう。
養成所やスクールへ通うことで、正しい発声練習の方法を教えてもらえます。正しい発声練習を身に付けることで、喉を守ることも大切です。
この記事では、声優になるために発声練習で気を付けるべき点をわかりやすく紹介します。
目次
発声練習を始めるときに気を付けたいこと
発声練習をするうえで大切なことは、まずストレッチをして身体をほぐしておくことです。
ストレッチをして身体が温まり柔らかくなることで、自然と声も出やすくなります。
発声練習をするときには、喉の力を抜くことがポイントです。声を出す前に、ゆっくりと腹式呼吸を行いましょう。
腹式呼吸が正しくできるようになったうえで、息を吐くときに声を乗せるようにします。始めのうちは、ため息に声を乗せることで喉に力が入りづらくなることが実感できるでしょう。
喉に力が入っていないことを意識したまま、少しずつ音量を上げたり音階を付けたりします。そうすることで、無理のない腹式呼吸の発声が習得可能です。
発声練習を自宅でするときの3つのポイント
ブレス(腹式呼吸)にはメトロノームが効果的
ブレスを自宅で練習するときには、まずメトロノームを準備しましょう。
メトロノームのテンポを60~100に設定し、3拍息を吐いたら次の1拍で息を吸うのを繰り返していきます。
ブレスは、ゆっくりと吸うのではなく素早く吸うように心がけることがポイントです。
この際、ブレスのときに自身のお腹に手を当てておき、お腹が膨らんでいるかを確認するようにしましょう。
息を吐くときには、息をすべて吐ききるように意識し、お腹をへこませるようにします。
高域が出しやすくなるリップロール
リップロールは、正しく習得することで高い声を楽に出しやすくなります。
プロでも毎日欠かさず行う人が多いリップロールは、顔の筋肉をほぐすことや身体をリラックスさせることに効果的です。
リップロールは、唇を軽く閉じた状態で同じ量の息を優しく吐き続けるようにしましょう。
唇が振動すれば、正しくリップロールは行えています。唇が振動するようになったら音程を付けたり、裏声を出したりしながらリップロールしてみましょう。
息切れ予防にロングトーン
ロングトーンを修得することで、発声中に息切れしづらくなります。
ロングトーンを練習する際には、風船を膨らませることをイメージしましょう。
細く長く息を吐くのではなく、吐き始めから勢いを付けて力強く息を吐きだします。
背筋は自然に伸ばし、頭から声を出すイメージでロングトーンを行うことがポイントです。
息が苦しくなってきたときには、自然にビブラートをかけるようにしましょう。
発声練習を正しく行うためには
腹式呼吸ができていないと喉だけで発声しがち
喉だけで発声練習を行ってしまった場合、喉を傷めてしまう原因となります。
声優を志す人は、喉を守るためにも喉だけで発声することは避けるようにしましょう。
胸式呼吸になると、喉だけを使って発声しがちになります。腹式呼吸がしっかりと行えるよう空腹時に発声練習を行うこともポイントです。
また、喉だけで発生せず喉を広げることをイメージして身体が力まないようにしましょう。
活舌を良くしたいときは母音で発声練習を行う
母音で発声練習を行うメリットは、活舌が良くなることが挙げられます。
活舌の良さは、声優になるうえで欠かせないものの1つです。また、母音で発声練習を行うことで発声器官に影響を与える筋肉を鍛えることもできます。
この筋肉は、普段の会話などでは鍛えることが難しい筋肉であるため、発声練習のときに意識をして鍛えておくようにしましょう。
母音の発声を行うことで、腹式呼吸も自然と意識できるようになります。
表情筋を鍛えることで音程はキープしやすくなる
口角などの表情筋を鍛えておくことで、音程も下がりづらくなります。
また、表情筋を鍛えて表情が豊かになることで、発声の表現も豊かにすることにも効果的です。
表情筋は、普段の生活のなかでは鍛えることが難しい傾向です。
そのため、自宅などでも意識して鍛えるようにしたいですね。表情筋を鍛えて柔らかくすることで、声帯にも柔軟性がつくようになります。
声優養成所の発声練習で得られる1番のメリット
声優養成所では独学(自宅練習)よりも欠点に気が付きやすい
独学で発声練習をした場合には、自己流で行うことによって声帯を傷めてしまうケースもあります。
また、自己流の方法が正しい発生方法かもわかりません。
養成所やスクールなどに通うことで、発声練習で気を付けるべき点をわかりやすく丁寧に教えてもらうことが可能です。
教室のなかだけではなく、自宅で簡単にできる発声練習の方法なども教えてもらえるでしょう。
正しい腹式呼吸の方法は自身ではわかりづらい場合もありますが、養成所などに通えば客観的に見て指導してもらえます。
自分では、母音が正しく発音できているのかわからない場合もあるということです。
養成所などに通うことで、正しい母音の発声法も指導してもらえます。
さらに、早口言葉なども指導されるため、活舌が悪く悩んでいる人は克服できるよう指導してもらえるでしょう。
正しい発声練習を身に付けたうえで、養成所では声優になるためのセリフや演技なども教わることができます。
どこを選べばいいの? 声優養成所の一覧とその比較
今回は、声優になるための訓練をする声優養成所の比較と、その中でおすすめの養成所はどこかについて紹介します。 日ナレやシグマセブン、青二塾など幅広い種類がある養成所ですが、ここではそれら主要な養成所の特 ...
続きを見る
【まとめ】声優養成所やスクールでは正しい発声方法を習得できる
声優になりたい人は、独学で発声練習を行うよりも、"声優養成所"や"スクール”に通うことで正しい方法を習得することができます。
声優にとって発声は基礎であるため、最低限の知識を正しく身に付けておくことが必要です。
養成所で発声練習の気を付けるべき点や発声方法を学ぶと、自宅でも練習する時も正しい方法で練習できるようになります。